オーナーインタビュー 十人十色
オーナーインタビュー スライド

オーナーインタビュー 十人十色

タイトルアイコン夢の実現につながった3人の出逢い

 家造りを振り返ってみて、夫婦ともに感じるのは「楽しかったな」ということ。特に楽しかったのは設計の段階ですね。自分が思ったことを言うと、設計士の松田さんがパッと図面にして返してくれる。そのやりとりの中でイメージが形になっていく喜びを実感できました。様々な部分で「絶対に譲れない」というこだわりが強かったから、正直言って難しい部分もあったと思いますよ。施工がはじまってからも現場に足を運んで「やっぱりここはこうしたい」と急遽、変更をお願いしたこともありましたしね。そんな中でも近藤くんは、決して「無理」とは言わず、理想に近づける方法を一緒に粘り強く考えてくれました。やっぱり真剣に考えてやらないと、思ったものってできないですよ。もし、近藤くんと出逢わなかったら、 あるいは松田さんに出逢わなかったら、ここは普通の「床屋」になっていたかもしれない。少なくともいま、この空間はなかったでしょうね。

 イメージしたのは「バリのホテルのような空間」。もともとバリにはよく行っていたし、好きな場所でしたから。設計士の松田さんにバリの本を何冊か渡してイメージを育んでもらい、出来上がった図面を見て、直してもらってというやりとりを繰り返して、半年間くらいは2日に1度のペースで来てもらっていましたね。 その後も、細かい部分で「ここは何センチ」「ここはこのくらいの高さ」とひとつひとつ詰めて図面を引いてもらっていたから、かなり時間はかかりました。そうしたやりとりを重ねる中ででき上がった空間だからこそ、どの部分にも満足しています。  「一番気に入っている場所」と言われると難しいけれど、好きなのは店内から中庭に向かったときに見える風景かな。これがバリのホテルの雰囲気そのものなんですよ。気候のいい日には観音開きの窓を開けて、開放的な空間の中で仕事をしています。

キャプション

【左】中庭から望む外観【中】お店の入口で迎えてくれるアンティークの扉【右】バリ島で購入したオーナーのお気に入り絵画

オーナーの稲越夫妻

お施主様「K's barオーナーの稲越ご夫妻」

外観からの眺め

タイトルアイコン完成から12年 時に育まれ風合いを増す色褪せることのない空間 

 完成から12年が経ったいまでも、ここにいて飽きることはないですね。そもそもここは流行を追いかけた造りじゃないから。当時は、コンクリートのうちっぱなしや真っ白な空間も流行っていたけれど、それでは来るお客さんも限定されてしまうし、自分たちも歳を重ねて違和感が出てしまう。60歳になっても70歳になっても、ここに立って、仕事をしていて違和感のない場所を作りたいと思っていましたしね。
 それに板張りの部分なんかも、仕事でよく歩く場所に風合いが出ていたり、漆喰の壁も時を刻んでいい感じにクセが出てきています。20年、30年過ぎて、たとえ傷みがでてきてもそれがちょうどいいというか、ほどよく「味」になるはず。そんなところも「引き渡しのときが最良ではなく、使い込んでより良くなるような家造りをしていきたい」という近藤くんの願いと、私たちの想いがうまく重なった部分だと思います。

内観イメージ 内観ポイント

タイトルアイコン近藤材木店との出会い 

 近藤くんと出会ったのは、彼がまだ二十代のころでしたね。妹さんからの紹介で、うちの店に髪を切りに来てくれていたんです。当時はビルのテナントに入っていたワンルームの小さな空間で営業をしていました。いまと同じ「K’s bar」という名前でしたが、そこでは床屋(バーバー)の「バー」とお酒の飲める「bar」をかけて、カウンターを作ってお酒を並べたり、そんなイメージで店造りをしていたんです。
 始めて6年くらいが過ぎたころかな。「そろそろ一軒家で住居をかねた店を持ちたい」と考えるようになって、近藤くんに相談しました。木をふんだんに使った建物を作りたかったから「木の専門家なら頼りになる」と思ったし、なにより話していて感覚が合ってたんじゃないかな。お互いにまだ若くて、いろんな理想があって、いくらでも話すことがあったし。建物のことなんかも普段から話をしていましたしね。

オーナーの稲越夫妻
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