手刻みの仕事

 手刻みは、プレカットに比べれば手間も掛かりますし、時間も掛かります。単純な費用計算では増額にもなります。しかし、手間ひま掛けるだけの良さはあります。

 手刻みには、大工さんの技がこめられています。長く伝統に培われた経験と技術。一朝一夕では体得できない熟練の技があります。俗っぽい言い方ですが、「手きざみに取り組む大工さんは、腕が良い。」とも言えます。

 大工さんは木を見ています。木を上手に使ってくれます。木は自然のものです。工業製品ではありません。長所もあり短所もあり、1本1本のくせもあります。木を生かすも殺すも大工さんの腕なのです。最近の規格化された住宅では、プレカットが有効な側面もあります。しかし、木を生かした、こだわりの家づくりでは、大工さんの技が生きてきます。

 構造体を表しで見せる造りや真壁納まりの場合には、手刻みでしか表現できない領域があります。また、最近の節有り材を有効に使うことや、枝虫材を利用する場合など、手刻みだからこそ、木を有効に使いまわすことができるのです。

 しかし、厳しい現状もあります。世の中の流れの中では、価格競争や掛かる時間などの面では、プレカットには勝てません。手きざみを生かす場が無くなってきています。このままでは、長い歴史の中で受け継がれてきた技が途絶えてしまいます。手刻みで表現された家づくりの良さも消えていってしまいます。

 今一度、手刻みの良さを見直してください。家をつくり、住まうことによって、伝統の技の継承者になりませんか。

手刻みの仕事イメージ
手刻みの仕事イメージ
手刻みの仕事イメージ
お問い合わせバナー